2008-01-01から1年間の記事一覧

Replug mod on Senn CX500 & SHURE SCL5

おおよそ趣味というものには、既知の成果に達して満足するのではなく、自力で新たな地平を切り開いてよしとする、という面がある。独自の境地というやつだ。趣味という活動には、独自の境地をシェアするあるいは競い合う、いわゆる同好の士とのコミュニケー…

Sony MDR-EX700 w/Comply P

ダイナミック型のイヤホンとしては最大径、16mmユニットを搭載するMDR-EX700。最近SE530ばかり使っていたせいか、EX700の低音の出なさ加減と、中高音の荒っぽさが気になって全く出番なし。SHUREのSE530だって、中高音についてはかなり癖はあるほうだと思うけ…

큰 나라 (クンナラ)

韓国人は大きなものが大好きである。クルマ、クーラー、テレビ、おうち、etc、etc。とにかく大きいことは、無条件に素晴らしい。会社で役職が上の人は道徳的にも素晴らしいし技術的にも卓越している(いなければならない)、というように、ものごとを評価す…

Ultimate Ears

Ultimate Earsは90年代中頃に、ロックコンサートの舞台音響の専門家によって、ステージ上のミュージシャン用のIn Ear Monitorイヤホン(IEM)を製造販売する会社として設立された。らしい。ステージ上での遮音性確保のために、耳型を取って個人個人専用に作…

IE7

今月に入ってからIE7の勢いがすごい。最近の流れだとそろそろ日本国内でも販売が開始されたゼンハイザーのイヤホンの話みたいだけど、MSのブラウザーの話。似たような略称としては、海外のヘッドホンコミュニティで見たUE9。一瞬、Ultimate Earsのカスタムか…

Klipsch Image X10 その後

iPodに繋ぐプラグを付け替えて100Ωの直列抵抗を仕込んだX10は快調である。もう少し抵抗値を大きく、つまりもう少し高音のレスポンスを強くした方がよかったか、と一瞬反省したけれど、今では100Ωで帯域バランスはちょうど良かったように感じている。この状態…

Earphones

最初のマイ・ヘッドホンは、高校1年のときに買ったPioneerのヘッドホンである。 小学生のときの愛用のソノシートのプレーヤーがとうの昔に壊れていた頃、中学1年のときに買ってもらっていたソニーの一番安いカセットレコーダー(韓国製。韓国という国を初め…

Klipsch Image X10 Impedance Adaptation

Klipsch Image earphones are unique IEM with remarkable bass frequency response from such small bodies. Besides the volume balance on each frequency range, I feel X10's sound quality itself is quite competitive against the quality of Etymot…

Modifying Pioneer DV-355 DVD Player

Pioneer DV-355 DVD Player, 2004-2005 model for outside Japan. BB PCM1742 DAC and JRC NJM4560 buffer. Thru my mods on DV-600AV to improve sound quality, I found #1 weakness of stock Pioneer is in its thin lines of internal power supply conn…

Pioneer DV-600AV (12) 電源ワイヤ

外部電源と本体とをつなぐワイヤを強化してみた。 電源内と、特に本体内の電源ラインはもっともっとずっと長くて貧弱なのだけど、ここをこう強化することでも効果はある。気がする。

Pioneer DV-600AV (13) 電源配線

「本体内の電源ラインはもっともっとずっと長くて貧弱」なんて書いてる暇があったら、配線張り替えればいいんだよな、と考え直して張り替えてみた。 太い緑色と黄色と、見にくいけれど白い線で、グランド、+12V、+5Vを引いた。 今回、できるだけきれいに改造…

Pioneer DV-600AV (11) メカは...

電源いれっぱなしで1日ちょっと置いて、Super EIDOS Ver 0.91はなかなか調子がいい。低域もだいぶ出てきているような気がする。もうこれで改造は〆て、この状態で使おうという気にはなっているのだけど、心残りはメカの強化。ググっていたら、こんな↓ページ…

Pioneer DV-600AV (10) Super EIDOS Ver 0.91の誕生

AD8066の後にオープンループでBUF634を追加したVer 0.9で、懸案についての改善には効果がみられなかったので考えた。 本物のEIDOSでは、OPアンプから出て470Ωの出力抵抗やトランジスタによるミュートを経た信号が、リアパネルについているバッファ回路に行っ…

Pioneer DV-600AV (9) まだだめかも

DV-600AV改Super EIDOS Ver 0.8を、Sony CDP-XA5ES改とともに友人宅に持ち込んで聴いてみた。敵はゲア・ガリングならぬaudioaero社のSACD/CD Player。真空管が入っているらしい。 DV-600AV改、なかなかの善戦である。小編成の曲ならば、一聴してこれはだめ、…

Pioneer DV-600AV (8) これでいいかも

「Pioneer DVD modify」とかで海外のサイトをぐぐっていたら、PioneerのDVDプレーヤーに音質対策の改造をする業者、というようなのが複数あることを発見した。こことかこことか。 世の中、不思議なことになってきているんだなー。改造内容は、メカをダンプす…

Pioneer DV-600AV (7.5) そうだ!

本体背面に取り付けた外部電源入力用の端子、いまは左から+12V +5V 未使用 GNDとなっている↓ のだけど、これは、GND +12V GND +5V、というように変更しよう。 そうすればこうなって↓ 電源デカップリング用のコンデンサを簡単に外から増設できる。 楽しそう。

Pioneer DV-600AV (6) こう仕様

12Vから5Vをつくる定電圧電源。 電解コンデンサはすべてニッケミで、手持ちの中から、12Vを受けるコンデンサにKXJ250V/100uF、ツェナーのところにAVH50V/10uF、ベースに入るところのLPFにKY100V/100uF、5Vの出口にKY100V/220uFを使ってみた。一般的なKMGより…

Pioneer DV-600AV (7) Super EIDOS Version 0.8

DV-600AVの向かって左側、スイッチング電源基板。 リアパネル側メカ寄り、電解コンデンサが3本立ってるあたりに、外部電源を引っ張って来ようと思う。 シャーシに穴開けするので、電源も、メイン基板も、メカも、全部はずします。 メカはほとんどプラスティ…

Pioneer DV-600AV (5) どう仕様?

「DV-600AV 改造」でググってみると、リージョンフリーにするFW設定の改造がほとんどだけど、なんちゃってGOLDMUNDを造る、というのも少しある。メカを強化する、というのが多いみたい。 今までのつもりでは、 アナログ出力段の+12VDCを外部電源化して アナ…

Pioneer DV-600AV (4) Super EIDOS用電源

基板だけは組み上げてあった電源基板、ツェナーにパラにつけていた68uFのタンタルがいかれてしまっててちょっと手間取ってしまった。10uFの電解コンに交換して無事に動作。 普段使っていないハンダゴテを使ったので、タンタルに熱を加えすぎてしまったかもし…

Pioneer DV-600AV (3) 蛇足の義足を再設計

アナログ出力段の出口に独立電源付き強化バッファを追加するのではなく、オリジナルのアナログ出力段そのものを独立電源付き強化バッファでリプレースして、SUPER EIDOSを作るのである、という企画。 Pioneer DV-600AV (2)に乗せた強化バッファの回路図、無…

Pioneer DV-600AV (2) 蛇足の義足のようなこと

↑これがDV-600AVの中身写真。GoldmundのNews Letterに出ている写真のものと一緒でした。あっちこっちで、コネクタが斜めになってるのがわかると思う。Goldmundの方で何本か接続されていないハーネスがあるのは映像系だろうか。マウントされていない電解コン…

Pioneer DV-600AV

スイスのGOLDMUND社がHeavy Modsを施してユニバーサルプレーヤーを作った、そのベースとなったのがPioneerのDVDプレーヤー。その中の中核モデルで、新機種もでて最近は1万円を切る値段で新品を購入できるのがDV-600AV。 Goldmund社によるHeavy Modsは、上の…

Sony CDP-XA5ESの話 (12) 初段PNP化

今回の差動合成出力バッファでは、初段のトランジスタはNPNの2SC1400で、2個を貼り合わせて使っている。結局、DCオフセットがドリフトしまくりで調整し切れず、出力にカップリングCを入れてしまっているところに少し悔いが残っている。 ちょうど手元に、2SA8…

Sony CDP-XA5ESの話 (11) 続々蛇足 改造電源三号案

台湾や仙台に出張していてそんなに聴けていないのだけど、CDP-XA5ES改は絶好調。個人的な自作史上最高傑作だ。 出張の合間を縫って、「Sony CDP-XA5ESの話 (7) 電源」で書いた改造電源三号案を実施してみていた。案はこれ↓ いわゆる無帰還型の定電圧電源だ。…

SANSUI in 台湾

台湾の台北から南西にクルマで1〜1.5時間の新竹縣新竹市。ハイテク工業団地の科学園區と、火車駅の周辺の戦前からの街とからなる大都市。駅から科学園區に向かう光復路沿いに、NOVAというお店を中心にしたちょっとした電気街がある。 出張の最終日、ドイツの…

トランジスタの動作の話

トランジスタの原理、正確には2つのPN接合を持つバイポーラ型のトランジスタの原理は、半導体表面の検査中に偶然発見されたらしい。半導体表面に2本のプローブを当ててなにやら検査をしていた際の話で、ベースという極の名前はそのときの検査対象、土台にな…

ゲルマニウムトランジスタ

というわけで、ぼくは正しいトランジスタおたくを目指している。気が向いたときにオークションで古いトランジスタも落としてもみたり。 今日はその中から3個を紹介。 NEC製2SD11をCDP-XA5ESの自作差動合成バッファの出力エミッタフォロワに入れてみた。 なん…

Sony CDP-XA5ESの話 (10) 続蛇足

DAC/アナログ系の電源回路をいじります。 これが現状の定電圧電源回路。 すでにCDP-XA5ESの話(7)ですこしいじってある。出力電圧の分圧抵抗の、2kΩとなっているところはもともと1.2kΩで、11.6V出力だった。 次なる蛇足改造の指針としては、この↓ように、 制…

Sony CDP-XA5ESの話 (9) 蛇足

完成時の懸案点に着手した。対応したのは下記の項目。一番最後、DAC用5Vについて、3端子はやめてディスクリートで安定化する、というのは完成後に思いついたもの。 絶対位相が反転してしまってるかもしれないので再確認する LPFの470pFを100pFくらいにする …