Sony MDR-EX700 w/Comply P


ダイナミック型のイヤホンとしては最大径、16mmユニットを搭載するMDR-EX700。最近SE530ばかり使っていたせいか、EX700の低音の出なさ加減と、中高音の荒っぽさが気になって全く出番なし。SHUREのSE530だって、中高音についてはかなり癖はあるほうだと思うけど、EX700のように聴いていてつまらんー、などという気にさせない偉さがある。


EX700は、日本メーカーのソニー製だし、比較的高音寄りの音が受け入れられる日本国内でそこそこ評価されているのは理解できるとしても、Head-fiといった海外のヘッドホンコミュニティでも、低音がどうの、とポジティブに評価されているのをみかけて悩んでしまった。なにしろ僕のEX700は低音なんて全然出ていない。SE530やWestone UM2と比較しての話ではなく、Etymotic Research ER-4Sと比較したって出ていない。


実は僕の耳の形にぜんぜん合っていなくて密閉度が足りないせいなのかな、と考え、ComplyのPシリーズの長い方、それの中心のパイプ半分ほど切り取って強引に付けてみた。



格好はまあまあ。


ノズルというのかステムというのか、その部分と、Complyの中に残っているパイプとの境目で折れてしまってなかなか装着しにくかったのだけど、いろいろ耳たぶをひっぱりながら、相当な遮音性が得られる状態までなんとか装着成功。


これで準備OK、さあ16mmユニットよ、おまいの本領をみせるが良い!と音を出してみた。だめだ。低音がやっぱり出ないのは多少覚悟はしていてしょうがないとしても、ピアノの音のような中高音がおかしな反響を伴って、音が蛍光色になってしまったかのように脳に響く。このイヤホン、とことん密閉させて使う、というのは設計意図にはなかったっぽい。うーむ。Sony Styleからの通販だから偽物ってことはないはずだし。なにか、どこかが間違ってる気がする。むーん。