Pioneer DV-600AV (2) 蛇足の義足のようなこと


↑これがDV-600AVの中身写真。GoldmundのNews Letterに出ている写真のものと一緒でした。あっちこっちで、コネクタが斜めになってるのがわかると思う。Goldmundの方で何本か接続されていないハーネスがあるのは映像系だろうか。マウントされていない電解コンデンサがマウントされているわけでもなさそう。



DV-600Aとは別の機種をベースにしたGoldmundの機種の中身画像(拾い物)。右下のハーネスは折り目を付けて曲げられて、ストレスなくコネクタに挿入できるようにしてある。このようにハーネスを曲げる作業は、組立ラインの中や組み立てセルでやることが難しく、この曲げ曲げ専門の工程が別途必要になり、コストアップの原因になる。


回路図はないけれど、DV-606Dの回路図と実際の基板の様子から、アナログ出力部の仕様は、反転約2倍、200kHz程度の一次のLPF、で間違いないだろう。Goldmund版Heavy Modsではこの出力段の後に屋を重ねる形で強化バッファを置いているわけだが、このバッファそのものを強化できれば123版Heavy Modsが勝てるかもしれない。かも。


で、強化案を考えてみた。

オリジナル基板上のカップリングコンデンサを引っこ抜いて、そこを入出力とする、電源はとりあえずは本体電源を流用、そのうち独立電源化、という目論見。初段動作点を確保するために交流バイパス用の電解コンデンサを置くという古めかしい設計。オーバーオールの負帰還もないし。


この強化バッファ、NAIT2という英国NAIM社のプリメインアンプのライン出力アンプの回路↓を少し参考にしました。



こっちのお手本ではちゃんと負帰還がかかってます。ま、なんとなく外してみたかっただけ。