Pioneer DV-600AV (7) Super EIDOS Version 0.8


DV-600AVの向かって左側、スイッチング電源基板。

リアパネル側メカ寄り、電解コンデンサが3本立ってるあたりに、外部電源を引っ張って来ようと思う。


シャーシに穴開けするので、電源も、メイン基板も、メカも、全部はずします。

メカはほとんどプラスティック。ネジ4本でシャーシからはずれます。メカの強化というのは、どこをどうしたらいいのだろう??


さっきの場所付近のリアパネルに穴を開け、端子台を設置。

DV-606の回路図と、現物の電源基板とメイン基板を仔細に観察して、テスターで当たって、電源ハーネスの1番(赤い線)がGND、2番がアナログ12V、5番がDAC用Vccの5Vであることが判明。2番と5番は電源基板寄りで切ってしまい、メイン基板に行く線を端子台にハンダ付け。


裏からみるとこう。


電源基板をもとに戻します。

電源基板部品面の、電源ハーネスのコネクタの1番ピンのところからGND線を引っ張って、D1/D2コネクタの脇に開いてる穴から基板の部品面に引き出して、端子に接続した。


もろもろ元にもどして、蓋をして、外部電源と接続。

なかなかそれっぽい。


Super EIDOS Version 0.8の誕生。

かっこいい。台になってるのは、オクでずいぶん安く落としたのにとてもいい音で鳴ってくれているLUXMAN L-309V。


電圧も正常。

セメント抵抗を繋いで100mAとか200mAとか流していたエージング時にくらべると、電圧降下がずっと少ないのでそういうオーダーの負荷ではなさそう。


まあ一発では動かないだろうな、と覚悟をしていたのに、あっけなく動作した。
音はしっとり。
オリジナルのDV-600AVで気になっていた、がさついたような間接音が多すぎなような傾向は減って、しっとりしてきた気がする。中低音がしっかりしてきた気もする。すこし一本調子で流してしまうところはあまり変わらず、最低域が弱いところも変わらず。まだまだEIDOSと比べてどうだろう、などと思っても良いようなレベルにはほど遠い感じ。
一本調子とか最低域とかは、CDP-XA5ES改と比べての印象。比較の相手が悪い。あれなメカは気合いの入った光学系固定式だし、DACは電圧出力とは言えPCM1742よりはずっと本格的な構成だし、アナログ最終段はOPアンプ出力ではなく2SC959だし。


もしかしたら電源の強化だけで素晴らしい音になってしまって、これ以上手を入れなくていいや、という気分になるのではなかろうか、などとも思っていたのだけれど、そういうわけには行かなかった。メカの強化については情報を集めるとして、アナログ出力段はやっぱりディスクリートで起こしてみよう。

バッファを置き換えたらVersion 0.9、メカを強化したらVersion 1.0、の予定。