Pioneer DV-600AV (9) まだだめかも


DV-600AV改Super EIDOS Ver 0.8を、Sony CDP-XA5ES改とともに友人宅に持ち込んで聴いてみた。敵はゲア・ガリングならぬaudioaero社SACD/CD Player。真空管が入っているらしい。


DV-600AV改、なかなかの善戦である。小編成の曲ならば、一聴してこれはだめ、というようにはならない程度の音は出ている。大編成はまずい。低音の支えが足りないのだと思うけど、まったくもってまとまりに欠ける音で、SACD独特の空気感のようなものも負けてる。ま、当り前か。


おうちに帰ってから、作ってあった追加バッファ↓を組み込んでみることにした。

BUF634に、電源線2本、デカップリング用OSコン6.8uF、出力カップリング用47uFを空中配線したもので、このまま基板の出力カップリングCの替わりに植えればバッファとして動作する優れもの。


植えてみた↓

Super EIDOS Ver 0.9の誕生である。かっこ悪い。


音は、ドラスティックには変わらなかった。
プラセボ効果分程度、低音がしっかりしたかな、という気がするくらいで、よしaudioaeroと再試合だ、というような感じにはならない。これ以上はもう、メカをいじらないと駄目なんじゃないかという気がしているのだけど、せっかくなのでOPアンプなしのディスクリートバッファでどんな音がするか、までは確かめようと思っている。


CDP-XA5ES改は大健闘。でも、audioaeroのSACD再生と比べてしまうと空気感のなさは隠せない。聴き比べたときに装着していたのは、最後に作った終段PNP出力のバッファ基板↓。

初段差動はPNPデュアルのソニー製2SA884、初段テールの定電流回路には2SA726、2段目エミッタ接地は2SC1400、最後のエミフォロは2SA607。


自宅にもどってから、そういえば、と思いだし、NPN基板に戻して前に繊細な雰囲気の音が出ていたゲルマニウムトランジスタ、2SA76と2SD11とを挿してみた↓


これは素晴らしい。空気感、ではaudioaeroにはまだ負けてると思うけど、密度の高いボーカルが繊細に再生される様子は、いままで聴いたことがないような類。機会があったらこれで再試合。