ヘッドホンバランス駆動リケーブルシステム


下で、ATH-A2000Xのバランス駆動対応リケーブルの話を書いたけど、シングルエンド出力であるMHPA-FET改の出力端子はヒロセの4pinコネクタに付け替えてあって、ATH-ESW10JPNなどの端子もステレオミニからヒロセに付け替えてあって、とそういう経緯を書いていなかったことに気がついた。11月以降、やたらと出張が多くてわけわからなくなってしまってたんだな。むーん。



前にも紹介したHR10A-7R-4S。これがステレオミニジャックの替わりにアンプにつく。対応するヘッドホン側はHR10A-7P-4P。



接続端子を付け替えたMHPA-FET改とATH-ESW10JPN。ケーブルはAPureSoundのER-4P用を流用。


ヘッドホンをバランス駆動するメリットはと言うと、

  • 同じ電源電圧でパワー4倍。高インピーダンスのヘッドホンでも電池でOK
  • アンプの規模が倍になり、対応して電源が強化されることによる音質向上
  • コールド側もドライブすることによるダンピングファクターの向上
  • 必然的にCOLD側がLRで分かれるので不必要なLRのクロストークが減る
  • たいてい、端子がステレオ(ミニ)プラグよりもがっしりしたものになるだろうから、接続が安定する

といったところだろうか。


オリジナルのMHPA-FETに対して、OPアンプ+FETプッシュプルを1回路追加して3chアンプとしてあるMHPA-FETでは、3番目は半分対応済み。今回の出力コネクタの付け替え時に、LRの出力GNDを、GNDchのOPアンプの帰還ポイントから分けて配線したので、4番目もかなりOK。
MHPA-FET改の電源はLiIONの3セルで、ATH-A2000Xならまず問題ないのだけど、HD650ではたまに電圧が足りない原因の歪みが発生している気がする。ソプラノとか。これは1番目の問題。OPアンプ+FETプッシュプルをもう1回路追加してバランス駆動アンプとすれば解決だけど、その場合、抵抗分圧で作っているGNDにはアンプを入れた方がいいのだろうか。そうだとすると2回路追加が必要で、まあ今の筺体には入りそうもない。


A2000X/HD650用のφ0.4mm銅単線ケーブルができたら、あとはバランスアンプを作るだけ。来春くらいにはできるといいな。