USB充電ヘッドホンアンプ (3) 市販DC/DCコンバータ


せっかく手配したので、市販品のDC/DCコンバータ(入力5V、出力12V)を2種類試してみた。TOKO製12N10K1(262円)とCOSEL製SUCS1R5-0512C(900円)。



USBパワーの5Vを左側の黒いTOKO製のDDコンに入れて、出力電圧に8.2kΩとLEDを繋いだところ。電圧8.5V。負荷開放だと12V出る。むーん。これ、データシートが見つからなかったのだけど、どこか使い方がまずいのか...。



今度は右側のCOSEL製。12.12Vは、負荷開放でも一緒。見た目と値段がいいだけではなかったのかも。ちなみにコーセルのTRIM端子はオープンのまま。



100mA流してもびくともしない。



Thinkpad T42のUSB端子の替わりにサンヨーのエネループのUSB出力版に繋いでもOK。



簡易的に定電圧充電をしてみた。テスターの数値は電流量(mA)。ブレッドボードの見た目が簡易的でないのは、電池の電圧レベルを4個のLEDで表示してやろう、とコンパレータやらなにやらを載せたせい。


定電圧充電ベースで、うまく電圧や抵抗を調節すれば、最初は定電流でガンガン、最後は定電圧でトリクル、とできないかやってみたけれど、なかなか難しい。



そこで、まじめに定電流充電モードの基本部分を考えてみた。定電流回路は、Vce(sat)が小さくてIcが大きく取れる2SA1015で作る。図でダミーロードとある部分に本来は電池が入る。このダミー部分を200Ωの可変抵抗としてブレッドボード上に組んで、電池電圧が何Vになるまで定電流充電できるかを実測してみた。10.5V。十分かな。200Ωを回しきると11V強まで行くけれど、その時には電流が50mAくらいに下がる。


COSELのDDコンを実測して170mAは引っ張れることがわかっていたので、電池2個にそれぞれ75mAを定電流充電して、と皮算用していたのだけど、データシートを調べたら定格は130mA。105%で保護回路が作動とあるので、短時間ならOKだっただけかも。55mA/電池くらいに下げよう。


15Ωのところにもう1個2SA1015を追加して、ヒステリシスを持たせたコンパレータで電池電圧の10.5Vを監視して、コンパレータの出力でその2SA1015をON/OFFすればいいわけだ。それに加えて、単純にダイオードと抵抗とを直列につないで定電圧充電モードの回路を作って、適当にパイロットLEDを付ければ完成だ。いきなり小さなアンプ1号クラスの匡体に、充電回路とアンプとを一緒に組み込むのは大変そうなので、まずは小さなアンプ1号用の外付けUSB充電ユニットにする予定。