CMoy (21) いい音めざしてまだまだいじる


昔のBrownDog変換基板に載せて、なんとか無理やり詰め込んでいたOPA211やOPA827を、最近のBrownDogのスマートな変換基板に載せ変えた。これは音ではなくて見た目、いや開けた目の改善。



基板の両面に1回路のSOPのOPアンプを1個ずつ載せて、DIPの2回路入りに変換する基板。アメリカのBrownDog製、商品番号020302、2.39USD/1枚。DIPピンをハンダ付けするというのが意外と面倒なのだけど、この基板ではピンは実装済みでなかなかお薦め。
サイズがちょっと大きくて小さなアンプ1号の内部でいろいろ干渉するので、DIPピンの外側の余白をヤスリで削り落とした。ピンの外側にはパターンは走っていないのでぎりぎりまで削っても大丈夫。



ちょうどAD8066の手持ちがなかった(最後の1個はDV-600AVに入れてしまった)のでAD8065x2も作ってみた。これでちゃんとハンダ付けできているようなのだけど、もう少しハンダ多くてもいいか。



で、小さなアンプ1号の内部はいまはこんなありさま。電池を2個にして気が大きくなってしまい、L/RチャネルのA47風をやめてOPアンプ+トランジスタ1石のA級バッファにしてみた。
もう電子ブロックを何10個作ったろうか...。いろいろ試行錯誤をしているのだけど、どうやってもどう聴いても音質と一番相関があるのは電流量だ。いまいちなトランジスタも電気いっぱい流せばなんとかなる。プッシュプルにした場合でも、10mAとかで遠慮していてはだめで、50mAくらいをがーんと流すといい。もちろん流してもどうにもならない石もたまにはあるけれど、たいていの場合、L/Rチャネルでそれぞれ30mA、GNDチャネルで50mAも流せば最低域の雰囲気のようなものが俄然でてくる。



GNDチャネルのバッファは今は2SB492。ゲルマニウムなのに2Aも流せて6W(これはさすがに参照したスペック表の誤植かも)に耐えるすぐれもの。エミッタ抵抗は150Ωを2本パラにして75Ω、約60mA、約270mW。GNDの初段はLT1364。ここも、OPA211やOPA827や627などほんとうにいろいろなOPアンプを試したけれど、ぶっちぎりでLT1364がベスト。他のOPアンプでは低音が出ない。もしかしたら3チャネル目、信号系のGNDにもバッファを入れるべきなのかもしれない。



L/Rチャネルの初段のOPアンプはOPA211とOPA827とOPA627を比較中、この写真では827。物理的な性能のような面では空気感が広がるOPA211が優れているように思うし低音も出るけれど、OPA627の持つコクのようなものも捨てがたいし、この2つを折衷させたような827も面白い。バッファはこの写真では2SB324をLとRに1個ずつ。松下製のゲルマニウムトランジスタで、見た目に似合わず1A流せて200mWに耐える。○にSは通信工業用の選別品かな。エミッタ抵抗は120Ωでチャネルあたり、約40mA、約170mW。


この状態での消費電流は約160mA。電池を2個にしてはあっても、これでは2時間半だ。なむ。