CMoy (29) Triple.fi 10 Pro & LT1028



Super.fi 3 StudioがOPA637で特異な発振を起こしたので心配していたのだけど、同じUltimate EarsのTriple.fi 10 ProはOPA637でも発振せず問題なし。いろいろ事情があるんだろうな。
OPA637は、この3ch-CmoyのL/Rチャンネルに使うととてもバランスのいい音を出す。手持ちのイヤホンの中では最も中庸で忠実な再生ではないかと思っているWestone UM2と組み合わせると、曲のジャンルを問わず申し分ない感じ。少し聞きやすい方向に癖のあるSHURE SE530の場合は、OPA637だと無難にまとまりすぎる気配があるので少しじゃじゃ馬のLT1469-2が楽しい。


低音の雰囲気がよく出て大編成ものに特化したようなTF10Proはさらに癖が強く、いろいろマスクされてしまっている感じで高音域が弱すぎる。音色の数が少ないように感じ、BGM的な再生音になりがちなのはそのせいだろうか。ここはビシッと引き締めるOPアンプを入れてやろう、と、L/RにもGNDにもLT1028を入れてみたらこれが大正解。



左側がSOPのLT1028を表裏に付けたBrownDog基板、L/R用。右はDIPのLT1028x2を適当な抵抗でA47接続したGND用。


Super.fi 3 Studio+OPA637での発振はもう放置でいいか。今の3ch構成の回路でもって、友人用のヘッドホンアンプを作ってみようと思う。