CMoy (12) 4ch-A47 LF412/LM4562/2SC2655


毎日の日課のようにOPアンプローリング。
まずは4個入手したLF412。とてもとても元気な音がする。OPA2604やOPA2134も言ってみれば元気な音なのかもしれないけど、どこか制約とか枠というようなものが感じられるのに対し、LF412は開放的。ずっと聞いていてもいやになりにくい。


次にアナデバOP275を2個、L/R-chへ。音がこもってしまって没。


LM4562は2個入手。L/R-chに入れたところ確かに世評に違わずフラットで癖がなく、とても速い音がする。標準として使われる理由がよくわかる。AD8620だともっと速いけどもっと熱っぽくなってしまうかもしれないな。


どこをローリングしても変化するけど面白いのは出力GNDのバッファ、IC4のところ。強い帰還がかかっているのでICの動特性的な特徴が顕著にでてくるのかもしれない。NE5532では間接音だらけのありえない音になったりしたもの。せっかくソケットにしてあることだし、このIC4のところだけディスクリートにできないだろうか、あまりおおげさなのは無理だからエミフォロ1発とか。



こうすればきっとOK。



作ってみた。Trは、電流容量がそこそこあって小さめの、ということで手元にころがってた2SC2655。エミッタ-Vee間の抵抗は330Ω。だいたい10mAくらいひっぱれればいいだろう、というおおざっぱな設定。



アンプに組み込んでみた。
手前の2個のLM4562がL/R-ch、AD8620が信号系GNDと出力GNDの初段、その左が2SC2655による出力GNDバッファ。


音出てぼくびっくり。ザクッとした質感の低音ががんがん出てきて、音が速く、ストレスなく出てくる。表現のダイナミックレンジ(なんだそれ)が広い、というか、慣性質量が小さい音(なんだ?)というか。これほどの違いはOPアンプローリングだけでは得られないかもしれない。とてもいい。


ちょっと冷静になって反省してみると、出力GNDチャンネルで、AD8620の出力と2SC2655のエミッタという0.6Vも電位差がある信号を2本の47Ωで繋いでしまっている。うー。このザクッした、いやサクッとしたかな、音の感触は捨てがたいのでなんとかせねば、と少し回路変更をすることにした。出力GNDについてはA47式ではなく、初段のOPアンプ回路の出力は出力GNDには合成しないようにしよう。それと、発振防止用にベースに入れた抵抗はOPアンプのボルテージフォロワであっても有効だろうから、これは基板につけてしまおう。



変更予定の回路図。
出力GNDに流れる電流をエミフォロだけ賄わなければいけないので、エミッタ抵抗を220Ωに変更。


OPアンプローリングも楽しいのだけど、ぼくはどちらかというとトランジスタローリングの方が好きかな。2SC959辺りも入れて遊んでみよう。