CMoy (9) A47式/47式とは


もともとの名称はApheared's 47 Amplifier。略してA47。日本語コミュニティでは47式などとも呼ばれている。OPA2604のデータシートに載っている出力電流を稼ぐための参考回路図↓を、

Aphearedさんという人がCMoy式に適用したのがオリジナルかと思われる。Michael Sheltonさんによるまとめサイト(?)があり、そこに掲載されている回路図はこれ↓



バーブラウンの参考回路図で51Ωとなっている2つのOPアンプの出力を足し合わせるところの抵抗値がより一般的なE6系列の47Ωに変更されており、この抵抗値がアンプ名の由来になっているらしい。


ディスクリートバッファを使わないでも低音を中心にCMoyよりも明らかな改善がある、ということで最近人気。日本語コミュニティでは、実体回路図を載せている韓国のSijosae氏の実施例が有名。Sijosae氏の回路は、Chu Moy氏およびApheared氏のオリジナルの定数に忠実で電源デカップリングの電解コンデンサ容量が220uFとなっている。Chu Moy氏の基本回路の定数は、HD650など数100Ωのインピーダンスを持つヘッドホンを前提にしていることは明らかであり、数10Ωという低いインピーダンスが普通であるイヤホン用としてはデカップリングの容量を1000uF程度に増強すべきであろう。


まずは現在のCMoy筐体を使って、3ch化までは施した基板を新たに起こしなおして4ch化をやってみようとは思っている。OPA4134をどっかで探して来るべきか、そろそろAD8620あたりに切り替えて作るべきかは思案中。4ch化がうまく行ったら、A47を4chで作ってみたい。必要なOPアンプは8回路。さすがにその場合は、OPA4134x2でやろうとしても今の筐体には入り切らないだろうから、筐体工作から出直しの見込み。まだまだしばらく楽しめそうでうれしい。