サンスイ AU-9500の話 (9)

 

ヤフオクで落とした、デッドストックの古いコンデンサが届いた。


いずれもニッケミで、150V/1uFのアキシャル型の電解コンデンサと、160V/0.33uFのフィルムコンデンサ。電解は、1uFという容量があり得ないくらい、いまどきのコンデンサだったらいくら150V耐圧でも220uFは行くだろう、というくらいでかい。きっと箔倍率の低い、アルミ箔みたいなのが巻いてあるんじゃないだろうか、などと想像してしまう。そういう箔倍率の低い電解コンデンサは、ちょー音がいい、という話もある。


届いたコンデンサを眺めたり写真を撮ったりするのは十分楽しいけれど、これをアンプにハンダ付けするのはもっと楽しいし、こんな格好いいコンデンサが入ったアンプで音楽を聴くのは、もっともっと楽しいだろう、というわけで、AU-9500に入れることにした。


どこに入れるのがいいだろう。ChangineeredなAU-9500、いまひとつ、ラックスマンのSQ507Xあたりと比べて、聴き惚れてしまう、というような音がでないというところが不満。これは出力トランジスタを換えないとだめかな、と思うけど、2SC1079/2SA679だってラックスマンL-309に使われてるトランジスタだし、とも思う。


届いたコンデンサ、それなりに大きさがあり、カップリングコンデンサとして載せようとするとちょっと工夫が必要になる。じゃ、電源にしよう。そうだ、メイン電源の、出力段直前のデカップリングの4.7uFが、小さなラジアル型の電解コンデンサの空中配線で、見た目にもいまいちだったんだ。こないだそこに、0.1uFのフィルムをパラったけれど、あのフィルムコンデンサだって小さかったし。うん、4.7uFと0.1uFを外して1uFと0.33uFとを付けることにしよう。


付けてみた。写真撮るのを忘れて蓋を閉めたので、写真はいずれまたの機会に。箱入りデッドストック電解コンデンサ、しかも1uFにしてこの大きさ、のプラセボ効果は絶大。鳴らし初めは、さすがにどこかバランスの崩れた音だったけれど、CD1枚終わる頃にはちょーすばらしい。なんだろう、これは。たぶん中高音かな。ジャズっぽい曲の乗りが全然違う。出力パワートラジスタ、しばらく換えずに行こう。


すごいなー、ヤフオク