サンスイ AU-9500の話 (1)

パワーアンプ5台は作れるくらいのトランジスタが、ヤフオク台北光華商場で集まってきた。
さあどう作ろう、といろいろと自作サイト修理サイトをぐぐっているうちに、いままであまり興味がなかった日本のメーカー製のアンプの内部コンストラクションや回路に興味が湧いてきた。いわゆるUターンか?

海外のサイトをぐぐってみると、日本製の古いアンプで今でも評価が高いのはまずはLUXMAN、特に1980年代初頭以前のもの、その中でも特にL-100/L-110。そしてサンスイやパイオニア、一部のヤマハサンスイはやはり1970年代までのものの評価が高く、AU-9500やAU-9900など。

ヤフオクで見てみると、これらのアンプ結構安い。ジャンクとうたっているものが多いけど、いくつか買って聴いてみた。さすがに海外でも評価が高いLUXMANは、明るくて歯切れのいい、自作なんてする必要あるんだろうか、という音がする。
ちなみにスピーカーはHarbeth HL mk4、ボイスコイルの切れたツィ−ターユニットはETON社のユニットに変えてある。

ハーベスの音は明るくて開放的。そこがラックスマンの音の出方とマッチしてもいるのだろう。


いくつか入手したLUXMANの中でもいいのはやはりL-100。金田式アンプ究極のパワーTrとされる2SD218/2SA649が使われているというSQ507X、あるいはL-507。柔らかく深く伸びる低音と、開放的な高音が気持ちいい。少し下位機種のL-505Vとなると意図的な音造りか、低音がボクシーに弾んでゆったり感が抑えられるが、これはこれで素晴らしい。

サンスイは、整備済み、というAU-9500を買ってみた。このアンプは、1972年に123,000円で発売された横幅50cmに達する大アンプで、商品のランクとしてはLUXMAN L-100に匹敵する。紹介ページはここ。かっこいい。

AU-9500、大きいだけではなく、黒いパネルに銀色のツマミが無造作にズラッと並び、オールドサンスイと呼ばれるアンプに期待されるデザインが、まさに凝縮されているようなたたずまいを持っている。かっこいい。

整備済み、ということで、ボリュームや各種スイッチ類は一切ガリなどなく快調。さてハーベスにつないで音を出してみると、うーーーん、はぁ...。オールドラックスマンと比べて伸びの足りない低音、曇った高音。かっこわるい。涙。

これはTrとか交換して改造してしまいましょう。手持ちの2SD388/2SB541x4ペアの出番かも。
なにしろこんなかっこいいアンプからかっこいい音が出たら、ちょーかっこいいに違いないのだから。


カバー、開けてみた。かっこいい。