DECWARE Zen Head ZH1 & ER-4S


アメリカの真空管アンプ屋さんの意地のパーツ選択(voicingと呼んでいる)のせいなのか、わざわざOPアンプ1回路を余計に積んだり、大きな捲き線抵抗器を使ったりして作られたクロスフィード回路のせいなのかわからないけど、DECWAREのZH1の音はとてもいい。聴きやすい、という点が一番の特徴にはなろうけど、そこにとどまらず聴いていてハッとするような再生も欠かさない。この点は、OPアンプをOPA2132からOPA627に替えてから一層顕著になった。



さすがに歩きながらの使用は難しいのだけど、すっかり愛用中。フッ素樹脂被覆φ0.9mm金メッキ銅単線3本をしっかり編んで、2nd Touch/iPhone対応のドックケーブルを作ってみた。コネクタやプラグは黒の方がよかったな、涙。アンプの下の袋のようなものは、ZH1に付属してきたケース。トカゲ革模様の布製。


ZH1は、電池電源の+/-に渡してある4,700uFのおかげか輪郭のはっきりしたよく弾む低音がしっかり出るので、ER-4Sであっても、単独で聴いている限り低音感には不満がない。Triple.fiなどと聴き比べれば足りないけれど、嫌になるほど足りないわけではない。写真のER-4SのチップはトリプルフランジのS。標準サイズのチップよりも格段に挿入しやすく、遮音性が落ちるとは言え引き続き他のカナル型イヤホンとは比べ物にならないレベル。


さあ今日も、これから電車で2時間の移動。ちゃんと座れますように。