CMoy (15) 4ch-A47 改善案試行錯誤中


マルツのキット、MHPA-FETは初期のバーンインが終わって落ち着いてきた頃だと思うけど、音はもちろん大変素晴らしい。回路のせいなのか、電源のせいか。とにかくこれはイヤホンで聞いている場合ではないな、とHD650やATH-ESW10JPNで聴かないといけない気分になる。


CMoyベースのものと比べると、これは作った直後の印象でもそうだったけど、安定感が違う。MHPA-FETを聞いた後では、CMoyの方は、発振っぽいところとか電源やGNDが振られているっぽいところがとても気になってくる。それが、もともとのソースの問題なのかCMoyの問題なのか、についても、MHPA-FETで聞いて確認できるので安心だ。


というわけで、CMoyベースアンプ、もう少しなんとかできないか、と試行錯誤を始めてみた。



試行錯誤中。オレンジ色のフィルムコンデンサ(これは入力LPF用)の右の方の小さな水色の茶黒黒茶茶の2本の抵抗、発振防止を狙って3/4-ch用のアンプの入力部に直列に入れてみた。同じくフィルムコンデンサの下に隠れている青は0.1uFの積層セラコンx2、3/4-ch用アンプの電源のパスコンとして入れてみた。右に転がっているのは4-ch用のバッファ、やはりパスコンを付けてみた。GND側は自分の出力。


この、Trへのパスコン直付けは失敗だった。大発振。パスする行き先が自分自身の出力、ってところが問題だったのだろう。かっこうよくできたのに、残念。


今の課題はこんなところ↓

  • Trバッファ使用時に低音が強いところで一緒に鳴ってるボーカルが振られる。OPアンプに抵抗やらパスコンやらを追加する前からあった症状かどうか不明。こいつらが悪さしてる、ってことあるのだろうか
  • Sijosae氏のページによると、電解コンデンサの容量とGNDの振られ具合には相関があまりないらしい。とは言え、もう1000uFくらいずつ正負に増設することで低音でボーカルが振られる現象が収まらないだろうか
  • そもそも、GNDに負帰還がかかってる状態で、低音がガンガン鳴ってるときに本当にGNDが振られているのか?振られているのは電源の方ではないか?めんどくさいけどやっぱりオシロで見た方がいいかな
  • どうやってもボーカルが振られてしまう場合、Trシングルのバッファはあきらめて、電源系の変動により強いプッシュプルバッファをDIP8ピンソケット上に作ってみるかな
  • それでもだめだったら出力GNDへのTrバッファ追加はあきらめて、出力GNDアンプのA47式を復旧させよう。7番PINから6番PINに47Ωを追加だ。
  • おまけで、入力ジャックを絶縁型に変えて、シャーシを分圧GNDに落とす

それにしてもMHPA-FETはいい音だ。OPアンプは、LM4562だとちょっとそっけなさすぎてまとまりに欠ける感じがあったので、不必要に温度感が上がってしまうことを覚悟の上でOPA627x2(L/R-ch)+AD8620(3/4-ch)。LT1028x2やLT1037x2をL/R-chに入れても全く問題なく動くところなど、さすが市販のキット。