Triple.fi 10 Pro & Recable



Recable、って書いたけど、DIYではなくサードパーティの既製のTriple.fi用ケーブルに交換しただけ。低音が引き締まり中高音が明晰になると評判のnull audioのLune、ナイロンスリーブ付き。


音は、みなさんレビューしている通りにすばらしい。低音が引き締まるのもそうだけど、高音のニュアンスがとても豊富になったことで、音色の微妙な違いや、演奏場所の反響音のようなものまで手に取るように聴こえてくる気がする。ソースに含まれる微妙な違いを再生する感度が上がった、とでも言うべきか、OPアンプの違いのようなものも一層明瞭に聴こえてくる。引き続きTLE214xがベスト。OPA627/637では、BBのOPアンプのちょっともたつく感じが強調されてしまうことがある。


ノーマルのケーブルのTriple.fiは、音質的にSE530あたりと比べて一長一短で、曲によって使い分けるかなという印象。Luneを付けたTriple.fiは、SE530では聴こえていたのにー、と感じる曖昧さがすっかりなくなり、きっとたいていどんなジャンルの曲でもSE530より楽しく聴けそうだ。


サードパーティ製ということで、イヤホン本体との間に隙間ができてしまったり、左右のケーブルを締めるストッパーリングが緩すぎたり、というようなことはあるけれど、別に安っぽい雰囲気があるわけではなく、ナイロンスリーブ付きの外観は出てくる音に恥じないものだ。


元のUltimate Earsのケーブルが特にしょぼいということもないだろうから、SE530もケーブル替えたら化けるのかな?リケーブルが流行ってるHD650はきっとTriple.fiのように化けるのだろうな。SE530、なんとかしたいな。