audio technica製PCOCCケーブル流用



秋葉で千石で、iPodドックコネクタ400円/1個を買ってきたのでケーブル作ってみることにした。ドックコネクタのピン配はこういうところに載っている。
せっかく作るのだからまずはiPod Touch対応にしようと思い、仕様は次の通り。

  • Pin#1 ... GND (#2と短絡)
  • Pin#2 ... Audio用GND
  • Pin#3 ... Audio Line Out R
  • Pin#4 ... Audio Line Out L
  • Pin#11 ... Serial I/F用GND (#30と短絡)
  • Pin#21 ... Accessary Detect(#30と1kΩで接続)
  • Pin#30 ... FireWire用GND

オーディオ用GNDとして、1番ピンと2番ピンとを接続するか、2番ピンだけを使うか、はいろいろやり方があるらしい。少しでもGNDのインピーダンスが下がったり安定したりするか、と思い今回は1番も接続。そのうち、USB接続を通せるドックケーブルを作って、アンプ本体側にUSB端子を付けたりもしてみよう。


では作業開始。



まず、上で使う予定の7本を除いた残りのピンを引き抜きます。



使うケーブルはこれ、audio technicaのDVD LINK CABLEというシリーズの中のステレオミニプラグ−RCAステレオの変換ケーブル、AT-DV61A/0.7のステレオミニプラグ側。PCOCC+HiOFCハイブリッド導体、銀ハンダ、チタン配合シース、非磁性24Kメッキプラグ、硬質アルマイト処理メタルプラグ、などなど能書き盛りだくさん。



21番と30番とを1kΩの抵抗で繋ぎ、30番と11番をショートさせます。



シールドのGND線を1番と2番に、赤(R)を3番に白(L)を4番に。PCOCCというだけあって普通の銅線と比べるとずっと硬い。とんでもない大昔、日立がLC-OFCのスピーカーケーブルを初めて発売したとき、お金を握り締めて秋葉に行って買ってきて、末端処理中に指に刺さってびっくりしたことを思い出した。


この状態で仮にiPodとアンプに接続して聴いてみる。音がとても鮮やかだ。普段使っているのはヤフオクで落とした黒いシールド線で組まれたケーブル。Dock StaarのDS-SALというのも持っていて、そっちの方がヤフオク品よりも音はいいのだけど最近接触不良気味。imAmpの会社が出している細めのシールド線のものも買ってみたけど、音が曇ってしまってだめだった。仮組み状態のテクニカPCOCCは、ちょっと金属的な響きが乗っているように感じるけれど、低音もしっかり引き締まってとても鮮やか。しばらく聞き込んでしまった。


再開。



ケーブルの抜け止め用に結束バンドで縛る。そのままだとコネクタのカバーが浮いてしまったので、ケーブルのシースを少し削ってある。
テクニカのケーブルの太さや導線の太さがドックケーブル用として極めて妥当だったためか、すべて余裕を持って接続できていて、ホットメルトなどでで固めずにいても何か問題が発生するような気配がまったく感じられない。



熱収縮チューブとホットメルトとでコテコテに固めてやろう、と思って準備していた工具は使わずじまい。



結局そのままカバーをして完成。全長17.5cm。そのうち気が向いたらホットメルトを注入してみよう。